雑記帳

音ゲーマーでノベルゲーマー

【ネタバレあり】chaos;child 全エンド感想

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お久しぶりです

ネタバレの塊みたいな記事なのでまだやってない人は閲覧注意です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

共通√(over sky end)

最初の方は推理ADVっぽく始まって、3章あたりから不気味な感じが出てくる。

最初の方は痛い主人公だなぁと思うのにいつのまにか拓留に感情移入してしまう。

非実在青少女からほんとにメンタル抉られっぱなしだった。

乃々が屋上で世莉架と対峙するシーン、EDで分かるように世莉架の思考盗撮にチャンバラじゃ勝てないことを乃々は分かってたのかなぁ

分かっててそれでも拓留を守ろうとしたのかもと考えたら切ないなぁ

そして佐久間との戦闘シーンだけど、ヘロンの感覚遮断実験のくだりをイマジナリーフレンドで乗り切るっていうのは拓留らしさが出ていると思った

世莉架とのシーンだけど、作中で言われていた通り世莉架の「実年齢は6歳」ゆえの目的を無くすことへの恐怖とか脆さを上手く描いていたと思う。

シリアルキラー尾上世莉架を作り出したのが自分であるという点は、本当に「くそったれなゲーム」でした

まあこの√の場合、世莉架を改変することには失敗?してるっぽいんで結局BADなんだなぁって思います。最後のCGは来るものがある。

あと個人的にこのCGが好き。f:id:lucky77moto2:20180707143907j:image

 

有村雛絵√(dark sky end)

序盤はめっちゃいい感じのギャルゲーモードだったけど1周目終えた後なのでずっと「どんでん返し」あるんだろうなぁって感じでした。

まあでも主人公死ぬのは考えてなかったというか最後のCGが心に刺さりました。

拓留と雛絵って本質が似てると思うんですよね、真実を知りたいみたいな思いが。

まあそれでもtrueで明かされる真実に誰も気付けていない「情弱」っていうのが辛いですね。

 

香月華√(deep sky end)

序盤から終盤までずっと慌ただしい√でした。

渋谷に恐竜溢れた時はどうなるのかと思いましたが、マジで滅茶苦茶になりましたね。

まあでもtrueより先に和久井の正体が明かされる挙句に和久井をボコボコにするので、そういう意味ではめっちゃスカっとする√ではありました。

あと香月喋り方とか声とかめっちゃ可愛いですね、共通√で影薄かったのめっちゃ勿体無い…

まあ喋らないまま影濃くできないし仕方ないか。

ナイトハルト出て来たのはおーって思いました。

 

山添うき√(another sky end・dream sky end)

BADもいっぱいあってENDも2種類ある√

序盤、非実在青少女から始まるので暗い感じかと思いましたがむしろ不自然に明るかったですね、まあ夢の中なんですけど。

現実世界の世莉架や乃々から届くメッセージがかき消されて、ディソードをもったうきがいるみたいな演出は良かったと思います。

EDも2種類あってぱっと見うきの生存か死亡で分かれてるように見えるのですが、実際はanother skyの方はラストに死んだ筈のうきの影が見え、所謂「胡蝶の夢」であると思います。true解放に必要なのはdream skyであり、こっちが正史ならまだ救いがあるなぁと思います。

あと蒼咲夢ちゃん可愛かった。結局あの夢はうきが見せていたわけだからあの容姿は拓留の理想というのよりも成長が止まってしまっているうきの理想なのでしょうか。

 

・乃々(南沢泉理)編(real sky end)

開幕屋上のシーンから始まりますが、拓留が間に合うことで分岐します。

乃々たちと4人で新しい暮らしを支え合って暮らしていく拓留ですが、雛絵の能力で乃々が嘘をついていることが分かったりして疑いを強めていきます。

そして世莉架により乃々=南沢泉理だと暴露されてしまい、拓留は泉理を責めます。

まあ、拓留と出会った時にはすでに南沢泉理だったわけで、実は拓留は「来栖乃々」に会った事もないんですね。

川原くんに殴られて殺してくれと言ったところで世莉架が現れ、拓留の願いを叶える彼女は拓留を終わらせようとしますが、そこに泉理が現れで拓留を守ろうとするという感じでした。

この√は泉理の√なのですが、世莉架の「拓留にやりたいことをやらせる」という目的と「拓留の側にいるのは自分でありたい」という意思のせめぎ合いは、人形としての側面と人間としての側面の二面性をよく表しているなあと思いました。

泉理は拓留に「南沢泉理」を認めてもらうことより、自らが嫌悪している「南沢泉理」を認めることが必要だったんだなぁと思います。

あとは川原くんですね。共通√では拓留に「事件を追わない日常の楽しさ」を分からせるくだりで和解するくらいであんまり重要性を感じなかったのですが、この√でやらかしましたね、屑なのはそれはそうなんですけど、泉理にとっては自分へ素直な形での悪意をぶつけられて辛かったのでしょう。

個別√の中では1番救いのある√だと思います。

個人的にも1番好きな個別√です。

 

true・世莉架√(silent sky end)

個別√を全部回収すると入れるtrue√です。

共通√との違いは泉理が生存していることと世莉架の改変が成功していることですね。

世莉架は神奈川で普通の学校に通い友達もいて幸せに暮らしていますが、ある日渋谷に行って症候群者を見て、彼らの施設である学校に行って部室で自分と症候群者(乃々)の写真を見つけてしまう。

という所から始まります。

この√で世莉架と拓留が病室で話す時、世莉架に殺人犯として軽蔑された時、拓留は本当に嬉しかったと思うんですよね。何故ならそれが「普通の女の子」だから。

そして学校の地下で和久井と対峙する拓留。

結局症候群を解決して拓留は今度こそ殺人犯として護送されます。

この√は別にハッピーエンドでは無いどころかかなり後味の苦いエンドですが、それでもこの作品のtrue(真実の)エンドはこれであるべきだと思います。

childlen's reviveでも語られているように、彼女達の物語には続きがありますが、宮代拓留の「くそったれなゲーム」はこれで本当に終わりました。無かったことになりました。それが正しいのだと思います。

 

この作品は万人受けする作品ではないし幸せな終わり方ではないけれど、最高のゲームだったと思います。

 

LCCもやりたいですが、次は「君と彼女と彼女の恋」というノベゲをやりたいのでやったら感想書きます。